2015年8月31日月曜日

FMEリファレンスの拡充

2015-08-31発信

当社ウェブサイトにて今月上旬より公開を始めた「FMEリファレンス」(日本語版ドキュメント)について、FME Workbench によるワークスペース作成の基本的な事項について掲載できましたのでお知らせします。
FMEリファレンス
http://www.pragmatica.jp/fme/references/

このうち「ワークスペースの作成と実行」は、一般的なワークスペースの作成から実行までに必要な事項がひととおり概観できるように、それらの要点をまとめたものです。
http://www.pragmatica.jp/fme/references/BasicWorkspaceBasics.html

ワークスペース作成の参考として利用していただければ幸いです。

「FMEリファレンス」の掲載内容は Safe Software 社の公式ドキュメント "FME Workbench" (英語版) をベースにしていますが、直訳ではなく、分かり易くする観点から修正、補足を加えるとともに構成も一部変更しています。
基本的な事項はほぼカバーしましたが、まだワークスペース作成に関わる全ての事項を網羅しておらず、今後も内容を追加、更新していく予定です。
不備な点や分かりにくい点がありましたら、ご指摘くださるようお願いします。

2015年8月23日日曜日

ウェブ上で公開されているデータの取得

2015-08-23発信

FMEはインターネットとの接続を標準でサポートしており、ウェブサーバーに保存されているファイルは、リーダーなどのソースデータセットとしてそのURLを指定するだけで読み込むことができます。
内部的にはファイルを一時フォルダにダウンロードして(zipならばそれを解凍してから)読み込み、変換が終了したらダウンロードしたファイルを削除するということを行います。
手動でダウンロード、解凍するのと手順は同じですが、多数のファイルがある場合などには便利な機能です。

ウェブ上で公開されているデータはファイルダウンロードの形態によるものばかりではなく、ウェブページ(HTML文書)に埋め込んだテキストとして提供されているものもあります。
その場合には、HTML文書の取得、データ部分の抽出、テーブル形式への変換といった一連の処理を自動化するためのデータフローを定義する必要があります。
HTTPCallerというトランスフォーマーを使うとウェブサーバーに対するGET, POST等のリクエストの発行とレスポンスの取得ができるので、これによってHTML文書を取得することができます。

試験的に防災科学技術研究所が公開している「Hi-net自動処理震源リスト」(HTMLに記述された固定長フォーマットのテーブル)を取得し、任意のフォーマットでの出力が可能なテーブルに変換するまでのワークスペースを作成したところ、良好な結果が得られたので紹介いたします。

FMEケーススタディ > HTML文書の取得と変換
http://fme-casestudy.blogspot.com/2015/08/html.html

Hi-net自動処理震源リストは逐次更新されているので、継続的にデータを取得する必要があるならば、Windows タスクスケジューラによって毎日ワークスペースを実行してデータベースにデータを蓄積していくという仕組みも考えられます。
ソースデータがどこにどんな形態で存在していてもアクセス権限さえあれば取得・変換できることを示した例であり、これもFMEの特長のひとつであると言えます。

2015年8月9日日曜日

ユーザーサポートサイトの拡充

2015-08-09発信

1. FMEリファレンス (当社サイト)

多くのトランスフォーマーのパラメーター設定において使われる演算子や関数の説明など、ワークスペースを作成する際に比較的頻繁に参照されるドキュメントを抜粋して日本語化を進めており、当社ウェブサイトでの公開を始めました。
現時点では次の事項について掲載しています。
・条件判定用の比較演算子
・数学演算子・数学関数
・ジオメトリ間の空間的関係
・パスフィルター用の特殊文字

URLは次のとおりです。ワークスペース作成の参考としてご利用ください。
http://www.pragmatica.jp/fme/references/

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2. FME Transformer Gallery (Safe Software社サイト)

Safe Software社ウェブサイトでは、キーワードによるトランスフォーマー検索サイトが新設されました。
検索結果としてトランスフォーマー名だけでなくそれらの概要も一覧表示されるとともに、使用頻度順 (Most Used) でのソートもできるので、より素早く目的とするトランスフォーマーが見つけられると思います。

URLは次のとおりです。
http://www.safe.com/transformers/#/

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「FMEケーススタディ」の公開を始めてから1ヶ月が経過しました。この間、閲覧数 (ページビュー) は着実に伸びております。
FMEに関心をお持ちいただいていることに感謝申し上げます。

FMEケーススタディ
http://fme-casestudy.blogspot.com/

今後もFMEサポートサイト、FMEケーススタディの充実に努めていきたいと思います。
ご意見、ご要望などがありましたら、随時お知らせください。

2015年8月2日日曜日

国内データ変換カスタムトランスフォーマーの使用例

2015-08-02発信

当社では、FMEの国内データ変換サポートを充実させるために、カスタムフォーマット、カスタムトランスフォーマー等を作成、公開しているところですが、いくつかのカスタムトランスフォーマーについて使用例 (テンプレート) を公開しましたのでご案内します。

(1) JpMeshCodeReplacer使用例: CreateMeshDemo_Census2010MeshStatistics.fmwt
平成22年国勢調査メッシュ統計(1km, 500m, 250m メッシュ)「男女別人口総数及び世帯総数」(CSV形式テキスト)をShape形式に変換します。

(2) JpKsjPointExtractor使用例: CreateKSJDatasetDemo_KsjKanchoGenkai.fmwt
国土数値情報旧フォーマットC36-60P「感潮限界」(テキスト)を読み込み、国土数値情報GML形式及びShape形式でファイル(全国1ファイル)に出力します。

(3) JpKsjSurfaceExtractor使用例: CreateKSJDatasetDemo_2010CensusAdmin.fmwt
平成22年国勢調査市区町村別人口・世帯数を市区町村ポリゴンに結合し、国土数値情報GML形式及びShape形式で都道府県別のファイルに出力します。

テンプレート(*.fmwt)はワークスペース配布用に圧縮した形式のファイルです。
ワークベンチメニュー: File > Open で開くとワークスペースに展開され、ワークスペースファイル(*.fmw)として保存、カスタマイズ、実行ができます。
テンプレート自体は読み取り専用で、何度でも繰り返し同じワークスペースを作成することができます。

上記各テンプレートは、当社ウェブサイト「FMEサポート|国内データ変換のサポート」ページの「カスタムトランスフォーマー」セクションからダウンロードできます。
http://www.pragmatica.jp/fme/jpformats.html
※ダウンロードするには、このメール本文の後に記載しているサポートリソースアクセス用のユーザー名、パスワードによる認証が必要です。

使用方法等については、ワークベンチでテンプレートを開いた後、Navigator ウィンドウ Workspace Properties セクションの Description, Usage を参照してください。

FME評価版(30日間無償)でも利用可能です。評価版は次のページから入手できますので、是非、お試しください。
Try FME Desktop
http://www.safe.com/fme/fme-desktop/trial-download/

[参考] FME Desktop のライセンシング
http://www.pragmatica.jp/fme/desktop_licensing.html