2015年11月30日月曜日

地域メッシュ関係トランスフォーマーの更新

2015-11-30発信

昨年より、FMEによって日本の地域メッシュ関係の処理を行いやすくするために当社が作成したカスタムトランスフォーマーを FME Store で公開しているところですが、それらのバージョンアップを行いましたのでお知らせします。

(1) JpMeshCodeExtractor
入力フィーチャーのジオメトリの最初の頂点が含まれる地域メッシュ区画のメッシュコードを求めます。
旧バージョンではマルチパートジオメトリについて正しいメッシュコードが求められないという制約がありましたが、新バージョンではマルチパートジオメトリにも対応します。

(2) JpMeshCodeReplacer
入力フィーチャーが属性として持っているメッシュコードに基づいて、メッシュ区画(矩形ポリゴン)または位置を表すポイントを作成します。
新バージョンでは、メッシュ区画境界座標値の計算手順を見直すことによって、浮動小数点数の計算誤差を極力小さくしました。

(3) JpStdGridAccumulator
入力フィーチャーのジオメトリ全体をカバーする範囲をメッシュ区画で分割し、各区画の領域を表す矩形ポリゴンまたは位置を表すポイントを作成します。
新バージョンでは、メッシュ区画境界座標値の計算手順を見直すことによって、浮動小数点数の計算誤差を極力小さくしました。
また、JpMeshCodeReplacer と整合性をとって、作成するポリゴンのオリエンテーション(頂点を順番に辿ったときの回転方向)を反時計回りに変更しました。

これらのトランスフォーマーは、標準地域メッシュ(1次~3次)および分割地域メッシュ(1/2, 1/4, 1/8, 1/10)をサポートします。

新バージョン (version 2) は、FME 2015.1.3 以降で利用可能です。
次のページの「カスタムトランスフォーマー」のセクションもご参照ください。
http://www.pragmatica.jp/fme/jpformats.html

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