2014年12月14日日曜日

FME 2014 SP5 リリース 及び FME 2015 リリース予定

2014-12-14発信

1. FME 2014 SP5 リリース

FME 2014 SP5 (build 14440)がリリースされました。
FME 2014 の最後のアップグレードであり、Arc GIS 10.3 サポートの追加、Pythonインタープリターのアップグレードなどが行われています。
インストーラーは次のページからダウンロードできます。
http://www.safe.com/support/support-resources/fme-downloads/
関連記事
http://blog.safe.com/2014/12/fme-2014-sp5-service-pack-naming/
http://downloads.safe.com/fme/2014/Whats_New_in_SP5.txt

2010年以来、FMEは年4回のサイクルで修正プログラム(SP1~SP4)がリリースされてきましたが、今回の「SP5」は異例と言えます。
機能の追加・強化に対する要望への対応が、年4回のアップグレードサイクルでは不十分になってきたということかも知れません。

さらに、FME 2015では「SP*」という呼び方が廃止され、ドットで区切った番号によってバージョンが表されるようになる予定です。
例えば、次のようになります。
・FME 2015の最初のリリース: FME 2015.0
・従来のSP1に相当するアップグレード: FME 2015.1
・次のアップグレードまでの間の個別修正: FME 2015.1.0.1
・次のアップグレードまでの間のサービスパック形式修正: FME 2015.1.1

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2. FME 2015 リリース予定

FME 2015.0 は2015年1月15日(日本時間16日)にリリースされる予定です。
ベータ版は次のページからダウンロードできます。
http://www.safe.com/support/support-resources/fme-downloads/beta/

リリースと同時にウェビナー(参加無料)が行われます。参加申込は次のページから。
http://webinars.safe.com/fme-2015

2014年11月21日金曜日

未サポートフォーマットのデータの読込 他

2014-11-21発信

1. 未サポートフォーマットのデータの読込

FMEは300以上のデータフォーマットをサポートしており、他に類を見ない高い汎用性を持っているとはいえ、標準の機能だけでは簡単には読むことができないフォーマットもたくさんあります。
しかし、FMEにはユーザーが機能を拡張する仕組みが用意されており、標準ではサポートしていないフォーマットについても以下のような方法でリーダーと同等の機能を追加できる場合があります。

(1) カスタムフォーマット Custom Format

XMLやテキストなどの汎用的なファイル形式をベースとしたフォーマットであれば、XMLリーダー、Text Fileリーダーなどで読み込み、必要なデータを抽出・変換するためのワークスペースを作成できる可能性があります。
そして、そのようなワークスペースが作成できるのであれば、それを「カスタムフォーマット」として保存することにより、ひとつのリーダーとして使えるようになります。

例: 基盤地図情報DEM
国土地理院の基盤地図情報(GML準拠)のうち「基本項目」データは、標準のGMLリーダーで読み込むだけでジオメトリや属性が抽出できます。
しかし、「DEM(数値標高モデル)」データは固有のスキーマを持っているため、GMLリーダーで読み込んだだけではジオメトリが作成できません。
当社ウェブサイトでは、すでに基盤地図情報DEMをラスターに変換するワークスペースを公開していますが、それをカスタムフォーマットとして FME Store でも公開しました。
FME Store で公開されているカスタムフォーマットは、インターネットに接続している環境では標準のリーダーと同じ方法(FME Workbenchメニュー: Readers > Add Reader)でワークスペースにリーダーとして追加することができます。
・フォーマット名: Japanese Fundamental Geospatial Data (FGD) DEM
・リーダー名(フォーマット略称): JP_FGD_DEM
・FME対応バージョン: FME 2014 SP4 以降

(2) リーダープラグイン Reader Plug-in

FMEをインストールしたシステム内部では、FMEの機能にアクセスするためのプログラム間のインターフェース(API)が公開されており、FMEを利用したプログラムが開発できます(ただし、実行するにはFMEのライセンスが必要)。
データ読込に関しては、フォーマットの仕様が明らかであればこのAPIを利用し、プラグインとして独自のリーダーを作成することができます。

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サポートの要望が多いフォーマットについては、今後もSafe Software社がリーダー/ライターを開発・追加していきますが、日本あるいは企業固有のフォーマットで世界的にみれば利用者がそれほど多くないものの開発優先順位は低くならざるを得ません。
そのようなフォーマットについては、ご要望に応じてカスタムフォーマットあるいはプラグインの開発について検討したいと考えています。
ご要望がありましたら、フォーマットの仕様書類とサンプルデータを添えてご相談くださるようお願いいたします。

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2. LineDivider トランスフォーマー

ラインを一定の間隔で分割、あるいは一定数で等分割したいというケースはよくあり、FMEユーザーコミュニティでもしばしば話題になります。
FME Storeでは、Safe社自身がIterativeSnipper_2013(ラインを分割)、DistanceMarker_2013(一定間隔でライン上のポイントを作成)というカスタムトランスフォーマーを公開しています。
「車輪の再発明」的なものではありますが、それらの機能を統合・強化、パフォーマンスを改善したカスタムトランスフォーマーを作成し、FME Storeで公開しました。
・トランスフォーマー名: LineDivider
・格納場所: Transformer Gallery/FME Store/Pragmatica
・FME対応バージョン: FME 2014 SP4 以降

ラインを分割する処理をワークスペースに組み込みたいときは、利用をご検討ください。

FMEの利用形態に関する考察 他

2014-11-14発信

1. FMEの利用形態に関する考察

FMEによるデータ変換処理は、FME Workbench(ワークベンチ)によって作成されたワークスペースに基づいて実行されます。
しかし、実用的なワークスペースが作成できるようになるまでには一定の時間と努力が必要なのは事実であり、現実的にはそのような時間を割くのが難しいこともあると思います。
ユーザーが自分でワークスペースを作成しなければ、FME(データ変換エンジン)は利用できないのでしょうか?

ワークスペースはファイル(*.fmw)に保存でき、再利用が容易であるという仕組みがあるので、その作成は外部委託によって行うという選択肢もあります。
この仕組みがあることから、FMEの利用形態(企業の場合)は、おおまかに次の3つに分類できるのではないかと考えています(案)。

(1) ワークスペース内製(インソーシング)型
ワークスペースを作成できる人材を育成し、組織内で生じるさまざまなデータ変換の要求に応じて随時ワークスペースを作成する。
データ変換が伴う受託業務などについて、それぞれの業務目的に応じたワークスペースを作成、FMEを活用することによってコストダウンを図る。

(2) ワークスペース外製(アウトソーシング)型
FMEの利用目的が特定されており、ワークスペース作成の頻度がそれほど高くない場合には、そのための人材育成のコストを割くのは難しい。
ワークスペースの作成は主に外部委託によって行い、それを利用する。
データ変換が伴う定常的な業務ルーチンにFMEを組み込むことによってコストダウンを図る。

(3) 中間型
基本的には(1)内製型を目指すが、人材育成の途上にある間、難易度に応じてワークスペース作成の全部または一部を外部委託する。
外部委託の成果を調べることによって、組織内人材のスキルアップにもつながる。

これは概念的な分類であって、個々の組織をこのように分類しようとしているわけではありません。
ひとつの組織が状況に応じて、あるときは内製型、他のときは外製型でFMEを利用するといったこともあり得ると思います。
今後も皆様のご意見を伺いながら、さらに考察を深めていきたいと考えています。

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2. TaperLineBufferer トランスフォーマー

Safe Software社がユーザーサポートの一環として運営しているユーザーコミュニティサイト"FME Community Answers"では、日々、世界中のユーザーの間でさまざまな技術的テーマについて議論されています。
http://fmepedia.safe.com/CommunityAnswers#!/feedtype=RECENT&dc=All&criteria=ALLQUESTIONS

最近、非常に興味深いテーマがありましたのでご紹介します。
ラインの始点側と終点側で異なる幅のバッファ領域(徐々に狭まる/広がる)を作成するにはどうするか、という問題です。
Is it possible to create a "trapezoids" shaped line buffer?
http://fmepedia.safe.com/CommunityAnswers?id=906a0000000d5LnAAI

この問題に対する解決策は汎用的なものと思われたので、"TaperLineBufferer"という名前のカスタムトランスフォーマーにまとめ、FME Storeで公開しました。
インターネットに接続している環境でFME Workbenchを起動すると Transformer Gallery/FME Store/Pragmatica に格納されます。
ご興味がありましたらお試しください。
※FME対応バージョン: FME 2014 SP4 build 14433 以降

なお、FMEに関する技術的な質問事項がありましたら"FME Community Answers"への投稿もご検討ください。
どなたでも投稿できますが、初回は画面右上の"Sing Up"からユーザー情報(氏名、ニックネーム、メールアドレス、パスワード)を登録する必要があります。
ほとんどのユーザーは英語で投稿していますが、英語でなければならないという決まりはなく、日本語でも構いません。
私はほぼ毎日チェックしており、可能な範囲でお答えします。

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3. FME製品販売価格について

Safe Software社のFME製品価格はカナダドル建てで設定されているため、為替相場の変動に応じて当社の標準販売価格(社内規定)を見直すことがあります。
頻繁な変動はできるだけさせないように努めていますが、この1~2ヶ月間にカナダドルに対して大幅な円安が進行したことから、やむなく見直すことにしました。
当社からのFMEライセンス購入をご検討いただく場合は、最新の価格についてお問い合わせくださるようお願いいたします。

固定長フォーマットのテキストデータの変換

2014-11-03発信

ごくまれなことですが、固定長フォーマットのテキストデータを読まなくてはならないことがあります。
固定長フォーマットとは、1レコードの長さ(バイト数)が固定されており、1レコードに含まれる各データ項目の幅もバイト数で指定されているようなフォーマットです。

レコード間の区切りが改行であれば、FME の Column Aligned Text (CAT) Reader が使えますが、データに日本語文字が含まれている場合には、各列の幅をうまく設定できないケースがあります。
CAT Reader が適用できない場合には、Text File Reader で1行ずつ読み込み、各行をファイル仕様で指定されたバイト数に基づいて各データ項目に分割するというアプローチが必要になります。
しかし、FME は原則として文字列の長さを文字数でカウントするため、バイト数に基づいて文字列を分割するのにはやや複雑なワークスペースを作らなくてはなりません。

最近、固定長フォーマットのデータを扱う機会があったので、バイト数による文字列分割処理を一般化したカスタムトランスフォーマー"MbStringByteSplitter"を作成し、FME Store で公開しました。
FME Workbench: Transformer Gallery / FME Store / Pragmatica フォルダ内に格納されており、標準のトランスフォーマーと同じ操作で利用することができます。
固定長フォーマットのテキストデータを扱う必要があるときは、お試しください。

あわせて当社サポートサイトには、これを利用した簡単なワークスペース例(テンプレート)をアップロードしました。
国土数値情報(統一形式)「河川区域台帳」(固定長フォーマット)を読み込み、CSV形式に変換するものです。
KsjKasenKuikiDaicho.fmwt
http://www.pragmatica.jp/fme/example.html

データダウンロードURLや使用方法についてはワークスペース内にコメントしていますので、上記テンプレートをダウンロード後、FME Workbench で開いてご確認ください。
なお、国土数値情報ダウンロードサイトではXML形式の「河川区域台帳」も公開されており、FME でそれを読むためのワークスペースも作成できます。
フォーマットの違いを取り払い、利用し易い形態に変換するのは FME の基本的な使用法であると言えます。

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私の個人ブログにも関連記事を掲載しましたので、ご興味がありましたらご覧ください。
http://fme-memorandum-takashi.blogspot.jp/

FME 2014 SP4 リリース 他

2014-10-09発信

1. FME 2014 SP4 リリース

10月8日に FME 2014 SP4 がリリースされました。
FME Downloads
http://www.safe.com/support/support-resources/fme-downloads/

Safe Software社公式ブログ: FME 2014 SP4 Release (Plus Update on FME 2015)
http://blog.safe.com/2014/10/fme-2014-service-pack-4/

FME 2014 の最後のサービスパックであり、累積的なバグフィクスのほか、パフォーマンスの改善も行われています。
また、GME (Google Maps Engine) Writer にマップ作成のオプションが追加され、新規にデータをアップロードする際に、必要に応じてマップも作成できるようになりました。

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2. FME 2015 予告

上記ブログ記事でも触れられているとおり、FME 2015 は来年1月中旬リリース予定です。
FME 2015 では、複数の国内ユーザーの方々からご要望をいただいている OSG (OpenSceneGraph: *.osgb/*.osgt) フォーマットのサポートが追加される予定です。
また、日本語文字に関する既知の問題(当社ウェブサイトサポートページ参照)も大幅に改善される見通しとなっています。
FME 2015 ベータ版は次のページからダウンロードできます。
FME Betas
http://www.safe.com/support/support-resources/fme-downloads/beta/
※インストール先のフォルダを別にすれば、複数のバージョンのFMEを同じマシンで利用できます。
※ベータ版は開発途上のものであり、不完全な機能や未改修の不具合が含まれていることをご承知おきください。

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3. FME Store 新トランスフォーマー

次の3つのトランスフォーマーを FME Store に提供しました。FME 2014 SP3 以降で利用できます。
2DVectorCalculator: 2次元ベクトルのXY成分の計算
RankCalculator: 指定した属性値の降順/昇順によるフィーチャーのランク(順位)計算
StepSampler: 一定の間隔によるフィーチャーサンプリング(サンプル数指定)

インターネットに接続している状態で FME Workbench を起動すると、Transformer Gallery の FME Store/Pragmatica フォルダに追加されます。
※見えない場合は Transformer Gallery のリフレッシュボタン(右下の丸矢印)で Gallery を更新してください。

関連記事 (飯嶋の個人ブログ): Recent New Transformers for FME Store
http://fme-memorandum-takashi.blogspot.com/2014/10/recent-new-transformers-for-fme-store.html

UCプレゼンテーションのカテゴリ別リンクページ 他

2014-09-15発信

1. UCプレゼンテーションのカテゴリ別リンクページ

6月に行われた FME International User Conference におけるプレゼンテーションのスライド及びビデオは、かねてより発表順で公開されていましたが、カテゴリ別に分類したページも追加されました。
テーマ別にプレゼンテーションを閲覧しやすくなりましたので、是非一度、ご覧ください。

FME International User Conference 2014 ホーム
http://www.safe.com/fmeuc/

プレゼンテーションのカテゴリ別リンクページ
http://www.safe.com/fmeuc/tags/

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2. FME Store (Transformer Gallery: FME Store/Pragmatica フォルダ)

日本の標準地域メッシュに関連するトランスフォーマーを追加/更新しました。
インターネットに接続しているマシンで FME Workbench(FME 2014 SP3 build 14391以降)を使用していれば、標準のトランスフォーマーと同様にワークスペースに追加できます。

JpMeshCodeExtractor (追加)
入力フィーチャージオメトリの最初の座標(頂点)が含まれるメッシュ区画のメッシュコードを属性として付加します。

JpMeshCodeReplacer (追加)
入力フィーチャーが属性として持っているメッシュコードに基づいて、メッシュポリゴン、メッシュ区画中心点、またはメッシュ区画南西隅の点を作成します。

JpStdGridAccmulator (更新)
入力フィーチャージオメトリをカバーする範囲のグリッド(ポリゴンまたはポイント)を作成します。
1/4細分、1/8細分メッシュのオプションを追加しました。

ユーザーパラメーターに関するドキュメント(日本語版)公開

2014-09-07発信

ワークスペースの作成においては、リーダー/ライター、トランスフォーマーの追加と接続によってデータ処理のフローを組み立てるのが主な作業内容となります。
しかし、ワークスペースの使用性、保守性などを高めるには「ユーザーパラメーター」を適切に定義することも重要です。
実用的なワークスペースを作成するには、ユーザーパラメーターに関する知識も不可欠であると言えます。

そのような観点から「FMEデスクトップ クィックスタートガイド」実習4でも公開ユーザーパラメーターをテーマのひとつとしましたが、全容はカバーし切れていません。
それを補うために、Safe Software社が公開しているドキュメントに基づいてユーザーパラメーターに関する日本語版ドキュメントを作成しました。
FMEサポートページで公開しましたので、ご利用ください。

http://www.pragmatica.jp/fme/support.html
FMEドキュメント(日本語版) > ワークベンチ: ユーザーパラメーター

「FMEデスクトップ クィックスタートガイド」完成

2014-08-29発信

FMEは多機能であるだけに、初めての方にとっては何から始めれば良いか分かりにくいところがあります。
Safe Software社はさまざまなサポート・トレーニングリソースを無償で提供していますが、日本のユーザーにとっては少々使いにくいかも知れません。
http://fmepedia.safe.com/
http://www.safe.com/learning/training/

FMEを何度か使ってみれば、ヘルプやドキュメントを参照してさらに新しい知識やテクニックを導入していくことができるようになります。
その「何度か使ってみる」までをサポートする日本語版の教材が必要と考え、「FMEデスクトップ クィックスタートガイド」作成に取り組んでおりましたが、このたび完成しましたので、お知らせします。
全8回の実習を、実際にFMEデスクトップを操作しながら行っていただければ、FMEデスクトップの主な機能や基本的な使用方法が理解できるように構成しました。
http://www.pragmatica.jp/fme/support.html

ガイドでは触れなかった事項もたくさんありますが、それらについてはTipsなどで補っていく予定です。
http://www.pragmatica.jp/fme/tips.html

このような教材の作成は初めての試みであり、不十分なところもあろうかと思います。
皆様のご意見、ご要望も伺いながらより良いものにしていきたいと考えております。
不備な点、分かりにくい点がありましたら、お知らせください。

FME 2014 SP3 リリース 他

2014-08-15発信

8月12日に FME 2014 SP3 がリリースされました。
・PointCloudMerger トランスフォーマーの追加
・並列処理を行うトランスフォーマーの"Input is Ordered by Group"パラメーター導入によるパフォーマンス向上
・Google Maps Engine (Tables) Reader/Writer の datetime型サポート追加
などが行われています。
詳しくは Safe Software社ブログ記事をご参照ください。
http://blog.safe.com/2014/08/fme-2014-service-pack-3/

当社FMEサポートサイトでは「FMEデスクトップ クィックスタートガイド」の掲載をはじめました。
FMEを使い始めて間もない方を対象として、ワークスペース作成を体験することによってFMEの主な機能や基本的な使い方をご理解いただくことを目的としています。
順次、続編を追加していく予定です。
http://www.pragmatica.jp/fme/support.html

FMEサポートページへのアクセス認証について

2014-08-08発信

当社ウェブサイトのFMEサポートページで公開しているPDF文書やワークスペース事例等について、セキュリティの関係で利用者の登録を行うこととしました。
今後、PDF文書等にアクセスするには、次のユーザー名とパスワードによる基本認証が必要になります。
ユーザー名: fmer
パスワード: fmer123

これらを変更したときには改めてお知らせします。
ご面倒をおかけして申し訳ありませんが、なにとぞご理解くださるようお願いいたします。

国内データ対応ワークスペースの例

2014-08-06発信

XMLなどの汎用的な形式で記述されたデータはFME標準のリーダーによって読み込むことができますが、GIS用の地物データとして取り扱えるようにするには、一定のデータ変換をしなければならない場合があります。
その事例として、基盤地図情報の数値標高モデル(DEM)及び国土数値情報のいくつかのデータの読込・変換をするためのワークスペースを作成しました。
次のウェブページでテンプレート形式のファイル(*.fmwt)がダウンロードできますので、ご興味がありましたらお試しください。
http://www.pragmatica.jp/fme/jpdata.html

なお、7月31日に更新された基盤地図情報の「基本項目」(JPGIS2014, GML準拠)については、特別なワークスペースを作成しなくても、基本的にはFME標準のGMLリーダーで読込・変換できることを確認しました。
ただし、FMEが内蔵している基盤地図情報スキーマがまだ更新されていないため、一部、読み込めないフィーチャータイプがあります。
これについては、最新のスキーマに更新するための手続きをしております。

FME Storeでは、任意の地物(ただし日本周辺で緯度経度の座標系による)をカバーする範囲の標準地域メッシュ区画(1~3次および1/2細分)を作成するトランスフォーマー
"JpStdGridAccumulator"
を公開しました。
ワークベンチ Transformer Gallery の FME Store/Pragmatica フォルダに格納されています。
あわせてご利用ください。

FME Store の利用

2014-07-25発信

FMEワークベンチには数多くのトランスフォーマーが備えられていますが、標準のトランスフォーマー単独ではできない処理を実現するために、複数のトランスフォーマーを組み合わせたりスクリプトを組み込んだりすることによって新たなトランスフォーマーを作成することもできます。
そのようにしてユーザーが作成したトランスフォーマーは「カスタムトランスフォーマー」と呼ばれ、標準のトランスフォーマーと同じ方法で利用することができます。

Safe Software社が運営する"FME Store"には、Safe社や他のベンダーが作成した汎用性の高いカスタムトランスフォーマーが収録されています。
それらはワークベンチ Transforme Gallery の FME Storeフォルダ内に表示されており、ワークスペースに追加する操作をしたときに自動的にダウンロードされる仕組みです。

また、FME Store には「テンプレート」(ワークスペースのひな形またはサンプル)や「カスタムフォーマット」(ユーザー定義のリーダー)も収録されています。
・テンプレート: 新規ワークスペース作成時の Create Workspace 画面(メニュー File > New)で選択できます。
・カスタムフォーマット: リーダー追加時に、Reader Gallery から選択できます。

日本語環境におけるFMEの利用について

2014-07-20発信

FME 2014では日本語文字の取り扱いに関する抜本的な改良が行われ、日本語環境での動作においてFME 2013以前で見られた全てのフォーマットのデータ入出力に共通するような大きな問題が解消しました。
当社は、FMEコアプログラムの日本語対応はFME 2014で完成したと位置づけています。

しかし、特定のフォーマットのデータ読込などの限定的な条件では、わずかながら日本語対応が不完全な部分が残っています。
当社が把握している事項(FME 2014 SP2以降)について次のページに掲げました。
http://www.pragmatica.jp/fme/about_japanese_environment.html

既知の問題についてはいずれもSafe Software社に対して改善を要求しており、今後のバージョンアップに伴って解消される見通しです。
それまでの間は、申し訳ありませんが該当する使用法は避けていただくようお願いいたします。
対応状況については、新しい情報が入った時点で更新します。

また、日本語文字に関するものに限らず、FMEの不具合と思われることがありましたらお知らせくださるようお願いいたします。

トランスフォーマーの追加・接続の方法

2014-07-13発信

FMEの利用はすべてワークベンチでワークスペースを作成するところから始まります。
そして、ワークスペースを作成するには、リーダー、ライター、トランスフォーマーをワークスペースに追加し、それらの間を接続するための操作が欠かせません。

ワークベンチの使用方法等に関する日本語版ドキュメントの作成を進めておりますが、トランスフォーマーの追加、接続のための操作方法に関する部分の作成がおわりました。
ウェブ上で公開しましたのでご利用ください。
http://www.pragmatica.jp/fme/support.html

また、FME Tipsにもいくつか記事を追加しましたので、それらもあわせてご利用ください。
http://www.pragmatica.jp/fme/tips.html

今後もドキュメントや記事を追加し、充実させていきたいと思います。
ご質問や掲載テーマのご希望などがありましたらお知らせください。

Google Maps Engineサポート

2014-07-03発信

Google Maps Engine (GME) は、今後、さまざまな分野での利用が拡大していくと考えられます。
FME 2014では次のリーダー/ライターによってGMEに接続し、他のフォーマットのデータセットと同様にGMEのデータソースを取り扱うことができます。
Google Maps Engine (GME) Tables Reader/Writer: ベクターデータの読込/書出
Google Maps Engine (GME) Raster Writer: ラスターの書出

これらの使い方は基本的には他のフォーマットのリーダー/ライターと同じですが、GMEとの接続に関して特有の操作もあります。
ワークスペースへのGME Tables Reader/Writerの追加方法を説明するドキュメントを作成しましたので、ご参照ください。
http://www.pragmatica.jp/fme/tips/readerswriters/140701_GMETablesReaderWriter.pdf

Safe Software社はGMEのサポートに力を入れており、GME APIの改良や拡充にあわせてFMEの機能をさらに充実させていく方針です。
新しい情報は、随時提供いたします。

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GME以外でもFMEの使用方法等に関するドキュメントの作成を進めており、順次、ウェブ上で公開しています。
次のページをご利用ください。
http://www.pragmatica.jp/fme/support.html
http://www.pragmatica.jp/fme/tips.html

UC 2014 全プレゼンテーション公開

2014-06-24発信

6月10日~13日に開催された FME International User Conference のプレゼンテーションが公開されました。
全てのキーノートスピーチ、ユーザー発表がビデオ、スライド(パワーポイント)でご覧になれます。
http://www.safe.com/fmeuc/

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Safe Software社のウェブサイトではFMEの機能や使用方法について豊富な記事やドキュメントが提供されています。
https://safecommunity.force.com/

また、当社ウェブサイトでもユーザーサポートの一環として、技術的な記事やワークスペース事例の掲載をはじめました。
http://www.pragmatica.jp/fme/tips.html
http://www.pragmatica.jp/fme/example.html

まだまだ不十分ですが、ご意見・ご要望を伺いながら充実させていきたいと思います。
ご質問や掲載テーマのご希望がありましたらお知らせください。

FME関連情報サイト開設

2014-06-19発信

FMEの導入やサポートに関する情報を掲載するためのウェブサイトを開設しました。
http://www.pragmatica.jp/fme/

現在はFME製品の紹介や販売についての情報が中心ですが、今後、日本語版ドキュメントやワークスペース事例など、サポートの内容を充実させていきたいと考えています。
掲載内容についてのご意見、ご要望などをお知らせいただければ幸いです。

FME International User Conference

2014-06-17発信

6月10日~13日の4日間、カナダ・バンクーバーにて FME Internatinal User Conference が開催されました。
5年ごとに行われている国際会議で、今年はFME誕生20周年の節目にもあたります。
世界中から350名以上の参加者があり、最先端の技術情報の紹介、ユーザーによるFME活用事例の発表などが行われました。

飯嶋も参加、2日目に"FME Workspace Template Collection for Reading Fundamental Geographic Data in Japan"と題して
・xfMapとカスタムトランスフォーマーを用いたXMLからのジオメトリ作成手法
・数値リストに基づく効率的なラスター作成手法
に関する発表を行いました。

カンファレンス全体の内容については以下のサイトをご参照ください。
http://www.fmeuc.com/agenda/
http://blog.safe.com/2014/06/fme-uc-2014-day-1-recap/
http://blog.safe.com/2014/06/fme-uc-2014-day-2-recap/
http://blog.safe.com/2014/06/fme-uc-2014-day-3-recap/
http://blog.safe.com/2014/06/fme-international-user-conference-2014-dale-lutz/
http://blog.safe.com/2014/06/fme-international-user-conference-2014-don-murray/